《ブログ小説》愛と絆のfive star story 7 (動き出す可能性)
悠史と劉基の2人が待ち合わせ場所に到着する頃には目的の相手は一足先に到着してた様だ。相手は、自分達の到着に気がついたのか自分達の車の方へ歩み寄って来た。私達は車を降り、改まった挨拶を試みる。比較的深々と頭を下げて、名刺交換をする。相手もそれに同調するかの様な挨拶だ。
そして、劉基がつたえる。
「この人が、例の我が部署のボスになる。」
「よろしくっす!」
彼は少し緊張しているようだ。
「山田 大毅です。よろしくお願いします。」
悠史は出来るだけ自然な雰囲気に戻して話した。
「肩の力を抜いていきましょう。」
「ぼちぼち、お腹も空かれて来てますよね!?」
「早速ですが御食事にしましょうか?」
大毅は軽く会釈をして笑顔を見せて来た。
3人でレストランに入店する、席に案内されて改めてお互いに話しを始め出した。
「今日は、わざわざ私に時間を頂いて有難うございます。劉基さんからは、悠史さんの話は常々伺っています。」
「よろしくお願いします。」
「ざっくりと話しは劉基の方から聞いてますよ。」
悠史の表情が、やや柔らかい。
「大毅くんのセンスとデザイン能力、そして今抱える問題と今後の身の振り方、全てが面白く感じてます。」
彼、大毅はファッション界のデザイン、縫製や型取り一通り依頼作製に当たる部門をこなせる若き有望な人材である。それを見抜いたのが劉基と言うことだ。
そして彼は現在の状況にも悩んでたようでもあり、その内容が悠史を含めた5人にとっての面白い題材だと感じたのだ。そして、悠史が最終確認としてこの場に居合わせることになる。大毅が返事をする。
「光栄です。仕事に行き詰まってしまい今後の動向に疑問を持って居たのですが、劉基さんの方から、私にとっても面白い話しになるのではないかと、アドバイスを頂き現在に至る訳であります。」
「まっ、今日は顔合わせぐらいに思っといて下さいよ。」
「近い将来は楽しい仕事にしていこう、俺もだけど、家のボスってめっちゃ面白いぜ!」
劉基が、場の雰囲気を軽くした。そうなのである悠史を始め彼ら5人は自然体を好んでいるのである。威圧されていては本来の魅力を引き出して行くのは困難になると、これからの時代はどれだけ楽しんで仕事に向き合えるかが肝心となる。彼ら5人はそれがモットーであるのだ。
「早速何か頼みましょうかね!?」
メニューを差し出した。
悠史が大毅に向かい、締めの言葉として発言した。彼が早まって行動が先走らないように注意を促したいと思っていた。
「今の所は、おとなしく普段通りの状態でいて欲しい」
「もう少し辛抱して欲しい」
「私の方の段取りも、まだ水面下の部分になるので、表だって動く時はスケジュールとして連絡します。」
大毅は納得しているようで、悠史の心配事は問題無いと伝えてきた。
「マメに、劉基さんから連絡が入るので理解してます。」
大毅は、悠史に対してなるほどと感じていた。劉基からは悠史の人物像については、それとなく伺っていたのだが、こうして実際に会って話しをしていると、今までに劉基が説明していた事に納得がいくと悠史に対して面白い人だと思っている。
「さて、これからは楽しいお食事タイムに移りましょう。」
劉基は仕事の話しよりも、親睦を深める事のほうに注目視しているので、お互いの人となりについて感覚的で良いので好感度を得たいと願っているのだった。
「大毅君は何か趣味や興味があったりする事って有るのですか?」
ありきたりの質問では有るが、悠史はこれがとても大切な事だと思っているので有る。大事な事は本人の意思で、何が好きで何が嫌いかと言う観点である。
「私ですか?・・私は仕事柄と言うと何ですけど・・やはりファッションとか洋服とかデザインなんかも好きです。」
「さすがですね、・・・
そうして3人の昼食会は進んで行くのである。彼等はその後も、美味しい食事と今後の関係密度を上げるための会話が続いて行った。
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(次回作の記事は、こちらに貼らして頂きました。続きを、お読み頂きたい場合はこちらからお願いします。)
(この物語は長編シリーズとなってしまっているので、読み易いようにカテゴリー分けさせて貰い部分的にもお楽しみ頂けるようにさせて頂いてますので物語の起点ポイントを用意させて頂いてます。興味のある内容からお読みください。)