信剣士の細やかな時間のホット一息

チャレンジャーとしての世界で生きたいと思います。会社にエネルギーを注いで来ましたが自分の存在が如何に薄いのか思い知らされ、これからは自分の希望のためにエネルギーを使って見ます。私は何処まで歩いて行けるのか知りたいです。ぶらっと、いろんなテーマに触れて行こう。

《ブログ小説》愛と絆のfive star story 9 (忍び寄る見えない恋心)

悠史は今後の独立について、ざっくりとメンバーに説明していかなければ行けないと、感じている。やはり早ければ早い方が良い。

 

「今夜仕事完了後、皆んなの予定が知りたい。」

「スケジュールは、どんな具合か聞かせ欲しい。」

 

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悠史は、4人のメンバーの反応を伺う様に視線を広げて全体を見回した。4人のメンバーは悠史の希望する内容を薄っすらと感じている様に感じ取られた。

 

予定は皆、問題無しとのことだ。

 

突然の流れだった事に悠史は都合よく予定が組めるのか少々疑問ではあったのだが、良い感じで進みそうだと思っていた。流れは早い方が良い、どんどん展開させて行こうそう感じてる。

 

「では、その後の時間を私に使わせてくれ!」

 

美咲と水菜は顔を見合わせている。一体何が始まるのかと言った反応だろう。そして劉基が自然に話しだした。

 

「窪さん、どうするんっすか?別に俺は乗っかりますよ」

「俺も、構わないですよ。全然動けますので大丈夫です。」

「ミズ、男性陣は集合出来そうだって、うちらも乗っかる?どうせ私も暇だから楽しそうじゃない!?付き合ってみる?」

 

水菜が一番ワクワクしてるのかもしれない。本当は一番先に反応したくてウズウズしていたはずである。何となく自然に対応したくてタイミングを見計らっていたら、出遅れた感があっだけなのだ。

 

「私は、楽しい事の香りのする方へ流れるキュート女子ですよ。何でも乗っかっちゃいます。」

 

悠史は皆んなの意見確認が完了したので、準備を進める事にした。スマホを取り出して、今夜の予約をいれる。

 

「ちょっとした宴会をする、予定時刻は6時半だattendwish(アテンドウィッシュ)集合!」

「OK⁉︎」

 

水菜がいち早く乗っかって来た。

 

「イェーィ、やったー6時半だね!」

 

美咲が水菜を見ながら、ノリの良さに微笑んでいる。拓也は軽く右手を挙げて合図した。劉基が声を出した。

 

「どうっすか?」

「決まりだな!」

 

 

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今夜の予定は決まった、それとは別に悠史には少しだけ気になる事があった。悠史の感って奴なのか、それとなく話をはつけて見ようと感じたのだ。マドンナ2人に向かって、ちょっとした質問をしてみた。

 

「今日は、だれか来客があったか?」

 

2人は顔を見合わせて首を傾げた、なぜそんな質問をするのか理解に困っているようだ。

 

「別に来てないならいいんだ。」

 

実は先程、事務所に戻るさいに見覚えのある人影を見たような気がしたのだ。悠史は何か見張られてるような心境を感じてしまっていた。当然であるのだが見張られてる対象は自分では無いとも思っている。相手の狙いは何だ。それとも、ただの気のせいか。ふと、事務所の窓に目を向けて外を眺めると、

 

!?

 

何か窓の外側で何か揺れたように感じた。

 

 

他には誰も、悠史の疑問に気がついては居ないみたいで自分達の持ち場に戻っている。悠史は、敢えて誰かに気付いて貰えるようにタバコを取り出してそれを口に咥えて自分の机を開けては何かを探してる素ぶりをして見せる。水菜が、そんな悠史に気がついた。それを感じとった悠史が、机の上のライターを取って事務所を出て行った。

 

水菜にとっては、悠史が喫煙しに行っただけとしか思えないだろう。悠史はいつもの場所でタバコに火を着けて、建物の外に出る。そして壁づたいに歩き始め、先程の窓際に到着した。そこには既に誰も居なかったが、あの時感じた気配は間違い無く、気のせいでは無いと確証が持てた。

例の窓際の壁付近で、誰かがタバコを吸っていた痕跡を発見できたからだ。そこには、まだ新しいタバコの吸殻が数本落ちていたのだ。

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さてと、どうした物かと悠史は考えだした。

捨てられたタバコの銘柄。ふるいにかけると、心当たりある数人に絞られる。そしてその数人から、さらに行動パターンを振り返って考える。

 

案外簡単に答えが出そうだ!

 

こんな所に張り付いてまで、業務上で何かしようと企むタイプとしては皆無である。そうである此処にいた所で仕事に影響する題材なんて物に有り付ける訳がないのである。確率として高い事情としては、シンプルに女性陣のどちらかに興味を示していると推測するのが有力か。

 

多少の心当たりもある・・・。

 

悠史は一旦その場を離れて、事務所に戻る。悠史にしてみれば魅力ある女性陣である事は、重々承知している。別にこの2人なら想いを募らせる男性の数人が現れても不思議では無いと断言出来るほどである。そう考えながら事務所に戻り自分の席に着いた。

 

他のメンバーは、黙々と作業を進めている。

誰も悠史が戻って来たことに、全然気を取られている気配も無い、いつものように、ただの一服だと思っているのだろう。

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(物語のスタート地点のリンクになります。最初からお楽しみ頂けます。)

sinkensin.hatenablog.com

 

(此方は読みやすいように、パート分けさせて頂いてます。コンパクトに物語を楽しんで貰えたら嬉しく思います。)

sinkensin.hatenablog.com