パラドックスの奥の欲しい宝
心の底にしまい込んでしまった感情
長い間、眠らせ続けていつになったら目を覚ますのか・・
なんで、戯けてる自分がいる。
少しだけテンション上げて幸せな素振り
張り切った振りしてエネルギッシュに見せてる
胸の中の扉に覗きかける
・・寝てるのか
日が沈み出して闇が辺りを照らす。
街灯り求めて歩き出す。
ここなら錆び付いた、あの扉が静かに開きそう
・・
眩しいネオンに照らされた自分を隠すように表情を柔らかく笑顔に作ってみせる。
別人格の自分を作るのは、小慣れたもんだ。
強めのアルコールが、喉を通る
また、アルコールを通す
?
少しだけ扉が反応した気がした
・・
気のせいか
程よくふんわりした感覚に少し楽になる。
少し暑くなり外の空気が恋しくなり店を出て、歩き出す。
反応の無いスマホに目を向けて確認してみるが、やはりこれといって変化が見られない。
さすがに偽りの自分に疲れたのか、タクシーに乗り自宅に戻る。
軽くシャワーを浴びてベットに潜る
ひんやりした感覚が心地よい気分で意識が静かに閉じていく。
・・
スマホのアラームが鳴り、いつものように朝を迎えて動き出す。
昨日、洗い髪のまま落ちていったので、髪の毛が大変な事になっていて、まいる。
スマホを確認しては、静かに閉じて揺れない気持ちのまま仕事に向かう。
職場に着くなり、変わらない動きが始まり出す。
そう、変わらない毎日を卒業したくて歩き始めた希望に一歩踏み込んだものの、進まぬ現実に不安が大きな圧力となって、胸の中に光り輝く宝を押し込めたのだ。
疑問が俺に問いかける
お前は、正しいのか?
何か、足りない?
歩き出した向きが違う?
頼りない哲学では、確かなる結論の道さえ霧が道を迷路に変える。
いつになったら、霧が晴れる・・
振り払うすべも無く、また迷路の中で右往左往するしかない。
解けない迷宮に抜け出せない自分に、苛立ちさえ覚えてしまう。
そして、空元気な自分をいつものように仲間の前で演じてしまう。
きっと、俺のピエロは気持ちの良い人間なのかとプライドが少し笑う
少しだけ、自分を笑い飛ばしてみる。
物語は始まったばかりじゃねーか!
焦る必要は無い筈だと。
そう、身近の変わらぬいつものメンバーは俺の格闘に気付いていない。
不安に揺れる無様な自分だけは絶対に知られたくねー。
では、またノ。