信剣士の細やかな時間のホット一息

チャレンジャーとしての世界で生きたいと思います。会社にエネルギーを注いで来ましたが自分の存在が如何に薄いのか思い知らされ、これからは自分の希望のためにエネルギーを使って見ます。私は何処まで歩いて行けるのか知りたいです。ぶらっと、いろんなテーマに触れて行こう。

ブラックで踊る今日とfive star story 17(狂気に走り出す恋心3)

(どれくらいの時間を運転していたのだろう)

高仲は、気がつくと未だ車の中で運転を続けていたのだ。衝動に駆られ水菜に取ってしまった行動が、高仲の想像をひっくり返し返してしまった現実に動揺して飛び出してしまった駐車場。

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その後、沢山の感情を味わった狭い車の中。

暫く運転して、考えを巡らせて居たのだが、結果として心臓の騒ぐ方へ距離を戻し始めた。

 

少し喉の乾く緊張感を味わいながら、ハンドルを握る。

(あ〜胸が締まる)

キュンキュンと締まって行く。

心臓が叫び出す。

全身に響き渡りそうな程の重低音、ドクンドクンドクンドクン・・

(水菜・・早く逢いたい・・)

彼は水菜を意識して動く行動に酔い始めていた。

水菜を思う気持ちも

水菜に近づけると感じる事も

水菜と交わせる会話も

水菜と触れ合う想像も

 

水菜と結ばれる願いも

全てが、自分を幸せに導く感情だと確認する。

(あ〜心地いい・・水菜・・俺の幸せは、お前と共にある様だ!)

高仲は、水菜を思うと胸がバクン、バクンと唸りだす。

(高鳴る鼓動が、より気持ち良いよ。)

騒つく胸元と、弾む心境。

距離が縮まり始めたことに、身体中に何か気持ちの良い物が流れている様だつた。

(また、側に行くから・・)

 

 

 

暫く運転して、通い慣れた場所に戻って来た。

高仲は、いつもの定位置に車を止めた、だいぶ暗くなっている。

水菜と他のメンバーも、まだ居るみたいだ。

高仲の居る場所から事務所の明かりも見えている。そしてメンバーの人数分の自家用車も、止まったままである。

 

少し疑問を感じていた。

(おかしい・・いつもなら数台は居なくなっている筈なのに。)

(・・・)

 

 

事務所の明かりが消えた。

(?)

しばらくすると、メンバー全員が建物から出て来たのだ。

(⁇)

(何か、やっぱり違う・・こんなシュチュエーションは記憶に無い。)

水菜達は2台に分けて乗り込んで行く、水菜と美咲。

そして、残りの3名はもう一台に乗り込んだ。

そして、2台は繋がった感じで駐車場を出て行く、すかさず高仲はその後に続いた。

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高仲は、助手席のタバコを取り出し火を着けた。暗闇の車中の中でオレンジ色の灯りだけが小さく一瞬強くなる。

薄っすらと煙が高仲の前で広がって行く。

 

実際、何が起ころうとしてるのかは定かでは無かったが水菜がその集団の中にいるのだけは、間違いはなかった。

 

(水菜・・これから何が起こる?)

(お前のことが、気になるんだ・・)