信剣士の細やかな時間のホット一息

チャレンジャーとしての世界で生きたいと思います。会社にエネルギーを注いで来ましたが自分の存在が如何に薄いのか思い知らされ、これからは自分の希望のためにエネルギーを使って見ます。私は何処まで歩いて行けるのか知りたいです。ぶらっと、いろんなテーマに触れて行こう。

ブラックで踊る今日とfive star story 19(悠史の狙いと招かれざる客)

悠史達、御一行は目的地である

 

「attendwish(アテンドウィッシュ)」

 

に到着した。

二手に分かれた5人が再び合流して店内に入る。

そして不自然な人物の人影があるのだが、5人はその存在に誰も気付いて居ない。

 

悠史は入り口辺りに居た店員に声を掛けた。

「窪塚です。」

それを確認した店員は

「5名で予約された窪塚様ですね!お待ちしておりました」

店内をリードしながら、悠史達を奥えと促した。

「此方の席になります。」

軽く頭を下げて店員はその場を離れていった。

テーブルの上には、ある程度準備されていてグラスやお皿、ナイフにフォーク。

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5人は各々の好きなように席についた。

ちょっとした上品さに皆んな驚きを表現している。

「どうしたの?なんか凄い雰囲気なんですけど」

美咲が悠史の顔を見つめてニヤついた。

「まっ、始まりの宴だからな。遠慮して食べてくれ!」

店員がタイミングを見計らってドリンクオーダーを受けに来た。

 

 

 

 

深めに帽子を被った不自然な人物もまた、近くの場所に1人で座ってる。彼にもまた、別の店員が寄り添っている。

彼はコーヒーと、この店で控えめな食事を注文する。そして彼が意識して様子を伺ってる方は悠史達5人と、その中の1人水菜には、より注目しているようだ。

 

高仲である。

 

彼の膨らむ想いが、とうとうお店にまで入店させてしまっている。

彼の座る場所からは水菜の顔が斜め前方に見える、あえて水菜の事がよく見える位置を選んでいたのだろう。

そして彼は水菜に視線を流す。

 

 

悠史は宴が本格的に盛り上がる前に今後の仕事について話しを進めようと言葉にする。

「まず全員が、今日社長自らが俺に当てたメールを一読してくれてるはずだが、そこは問題無いな。」

辺りを見回すと全員が頷く。

「まっ、見ての通りそんな状態だ。俺が言っときたいのは指示事項は全く意識しなくて大丈夫。」

 

「結果として、この会社を去るのだからな。但し業務そのものは、今迄通り進めといて欲しい」

 

「ここからが大事なんだが、今後の新しい事業展開を進めるにあたり新たなシステムが必要になる。拓也、今あるシステムの根本データを新事業のため引き出しといて欲しい。そして表面はオリジナル展開、北川と佐々木は拓也のフォローをたのむ。」

 

「これからの業務については自分達の事業展開のベースを意識して欲しい。別に今現在の会社に対しては新しい物の導入は今後無意味になるので、放置してくれ。その分自分達のシステムを強力な物に作り込んで欲しい。」

 

「そして劉基は今迄通りで問題なしだが、意識としては会社の看板を売るのでは無くて、個人

としての看板を売り込む感じで頼む。」

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悠史が述べたのは、それだけだった。

悠史にとっての狙いもあるのだ。ビジネススタイルのテーマは自由である面白いネタをどんどん取り込みたいと願っている。

拓也が話し始めた。

「窪さん、新事業って何を始めるつもりですか?今の仕事ジャンルの延長ですか?」

 

「特別何も考えてないぞ!」

「出来る事なら、今の仕事は引っ張りたく無いな。ここに騒がれても面倒だしな。」

「当然、この事業部は閉鎖していくしか無くなるだろうし、社長がどんな心境でどんな行動に出て来るかは謎だからな」

 

「まっ、拓也には追々でも俺の中のイメージは伝えて行くよ、システム構築する上であまりにも方向性が見えて無いと動きようが無いって事だろ。」

拓也は、軽く笑った。

マドンナ2名と劉基はキョトンとしている。

そんな中、劉基が話し出した。

「お食事に呼ばれただけみたいだな・・」

「それなら、それでラッキーだったりするし、ご馳走さまです。」

マドンナ2人は席を寄せ合いオードブルを艶かしそうに見つめている。

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「とりあえず、始めようか!」

悠史はシャンパングラスを持ち、自分の目の高さぐらいまで持ち上げる。

残りのメンバーも乗っかるように、グラスが上がって来る。

 

「カンパイ」

 

「カンパイ!」「カンパイ!」

「カンパイ!」「カンパイ!」