勘違い男性が生まれる理由《男を知って逃げきれ!》
皆さんは、これまでに友人だと思ってた男性に「俺の事を好きだろ!」とか「俺に興味あるの?」みたいなことを言われた経験ってありますか、女性からして見れば全然そんな意識すらしたことの無い状態なのです。以外に多いと感じる、この様なすれ違い。では、一体男性心理としてどの様な現象が胸の中で起こっているのでしょう。
-
男性の思わぬ勘違い
今回は、ついつい私達男性が感じてしまう勘違いについて書いて見たいと思います。
(あれ?もしかして、あの子は俺に気がある?)
(えっ?・・全然そんな事・・いつ何処でそんな話になっちゃうの?)
そんな経験を、過去にされてしまった事ってありますか、そんな経験はあまりしたくないですよね。
(えっと、なんかもう困っちゃうんですけど・・)
皆さんはそんな経験を避けて通りたいと願いたいですよね。そんな皆さんにお役に立てればと思い記事にしてみたいと思います。
では、何故そんなすれ違いが生じるのでしょう。それは、男性と女性の価値観の違いから生じるすれ違いと見て頂けると理解しやすいかと思います。ここで、はっきりと言えることは男性と女性は、全く違う生き物と理解して欲しいと言うことです。
-
男性と女性には、これだけ価値観にズレがある
少しずつ説明して行きたいと思います。
男性: 顔 45 女性: 顔 20
スタイル 35 ルックス 30
性格 20 性格 50
ーーーーー ーーーーー
合計 100 合計 100
上記のように、男性と女性の恋愛パートナーに求める条件として数字化させてもらいました。
(あくまでも、理解して貰いやすいようにシンプルで、全体像を把握しやすい感じで表現させてもらってるので、イメージだと認識して下さい。実際にはもっと複雑で数字的バランスの違いがあるのも事実となります。)
-
男性は第一印象から恋愛を意識してる
では、如何でしょう。
男性は、顔とスタイルに恋人となる対象に求めている比重が高いのに比べ
女性は、性格を恋人となる対象に求めている比重が高いのが理解出来ますよね。
この違いをもう少し掘り下げていきますね。
男性の比重の高かった顔とスタイル、この2種類で80パーセントの基準が満たされるのです。
女性は顔とルックスの2種類で50パーセント見ています。
この、比重の違いが男女の違いだと思って下さい。
オプションとして付け加えたいのですが、男性が注目するスタイルは、女性らしいスタイルです。一般的に言われるスリーサイズ、綺麗な脚、見たいな感じです。
敢えて女性の方にルックスと表現したのは、女性の場合はもっと、全体像を見ているように感じらからなのです。頭の先から足のつま先までトータル的に見てるのだろうと感じてたからです。
男性は、女性らしいパーツに関心があり
女性は、視野が広くトータルバランスや清潔感までも注目してる気がします。
話しを戻して次に行きますね。
顔とスタイル又はルックスです、この3項目は第1印象で大体の部分は確認出来る内容なのです。そして男性は、この段階で殆どの場合に恋人候補、そうでない人と振り分けてしまうのです。
逆に女性はと言うと、第1印象だけで恋人候補として決定付けるには、不十分なのです。
この様な理由から男性の場合、出会った瞬間から異性の対象として見てる可能性が高いのですが、
女性の場合は出会った瞬間から異性の対象として見てる可能性が低いと言う事になります。
ですので、恋愛に歩き始めてしまうスタート地点から、男性と女性には違いが生まれている事を女性の皆さんは認識されてると心構えが違って来ると思います。
この時点で、男性が貴女に意識し始めていて、貴女は男性を意識していない状態が発生しているかも知れません。そうすると、男性は貴女が常に自分に対してどの位の感情を抱いているのか確認作業を始めているのです。
-
勘違いが発生するポイント
例えば
(この子は、俺の事を一体どう思ってるのかな?)
と気にして接していたとします。
(◯◯さん、甘いもの好きって言ってたから、どうかなってケーキ買って来ちゃった!)
さて、◯◯さんは一体どんな心境になるのでしょう。
(マジで!俺の好みをちゃんと覚えてて、なおかつ《俺に買って来た!?》えっ?マジ!!)
ここで、貴女を意識している男性の起こりそうな感情なのですが、こんな状況になるのにはもう少し他に理由がありそうです。
まずは、気配りの違いです。
女性は、友達の誕生日をよく覚えていたり、食べ物の好みを知っていたりと、極く当たり前に行ってたりしますよね。
この場合は恋人に対してではなくて友人や知人、その他だったり、ごく一般的な相手に対しても見られる気配りに感じます。
男性は、友達の誕生日は知らないのが普通だったり、食べ物の好みも良く知らなかったり唯一知ってそうなのは、好きな女性の誕生日と食べ物の好みだけとかの様な状況って日常茶飯事なのです。
人は時として自分の物差しで、相手の感情を測ってしまうと言う落とし穴に、ハマってしまうのです。
今回のケースでは男性側の意見で見ると
(俺の食べ物の好みを覚えていて、なおかつ買って来てくれるなんて好意を持ってるからこそだよ!)
(そうなのです男性は、自分が誕生日や食べ物の好みを覚えるのは、特別な相手に限定してるものだから相手も同じ感覚だと錯覚してしまう。)
こんな状態で男性は誤解してしまうのです。
今回の件で是非、押さえて欲しい部分が男性の感性と女性の感性には違いがあり、意識せずに振る舞う行動が勘違いを生んでしまう原因になるのではないでしょうか。
ポイントとしては、性別としての当たり前の感覚に違いがあり、女性は普通の気配りに過ぎないのに、男性から見たときにその気配りは好意の表れと誤認してしまう事です。
日常の中で女性と男性がコミニュケーションを取っていく場合は、相手男性の当たり前の感覚と自分の当たり前感覚のズレを認識出来れば、勘違いされるトラブルを減らすことが出来ると思います。
今回は、どうして勘違いが発生してしまうのかと言ったメカニズムを紐解いてみました。
ただ、実際に誤解を生まない具体的な内容にまでは書き込めませんでしたので、第2弾として続編の記事にもチャレンジ出来たらと思っています。
(続編として記事がご用意出来ました。リンクを貼らせて頂きましたので続きに興味ある方はこちらからチェック願います。)
ブラックで踊る今日とfive star story 20(盛り上がる宴と招かれざる客)
悠史は考えていた。
昼間の事務所窓際の男性の影、美咲の発言、そして水菜と高仲の遭遇。
偶然にしては、あり得ない程の流れ。
高仲の心情は 、かなりの確率でピークに達してるのでは無いかと言う事。
彼はまさかと思いつつも辺りを見回してみた。
(・・・・?)
(・・・・・・)
この場に不自然な客が居るのだ!
この店に1人での来店、そして深く被る帽子がいかにもって空気を醸し出している。
(ヤバイな・・)
悠史は彼の風貌から、ほぼ高仲だろうと確信した。そんな時、隣に座る美咲が悠史にだけ聞こえるように話し始めた。
「さっき車の中で水菜と話したんだけど、どうも何か協力した方が良さげだけど、何か出来る?」
「確かにな、客観的に見て彼は少し自分の感情が暴走し始めているみたいだ。」
悠史は、美咲に分かるように視線を不自然に座る高仲に流して見た。
それを追いかけるように美咲の視線も高仲に止まる。
美咲は驚きの表情で目を丸めた、思わず手も口元を覆う。
「えっ?」
(もしかして、高仲さん・・?)
美咲は悠史を確認する様に見つめた。
悠史は無言のまま頷いた。
高仲は5人の宴を羨ましそうに見守っている。
楽しそうに笑う水菜もその中に含まれている、水菜に語りかける、男性。
いつもは、事務所でやり取りしているメンツ。
不思議と何時もとは違う雰囲気に、高仲の鼓動が不自然に騒ぐ。
(水菜・・何故そんな風に笑う!?)
(お前の笑顔は、俺にだけしか見せてはいけない筈じゃ・・・)
(それにしても・・お前は可愛い・・)
高仲は終始こんな感じで、水菜を見つめているので悠史や美咲の視線には気が付いてない様だ。
悠史は、美咲と水菜がどんな会話をしていたのかが気になった。
水菜が高仲に対してどんな心境を受けているのか?
今後、高仲に男性としての魅力を意識出来るのか?美咲は、何を知っているのかである。
「で、佐々木はなんて言ってる?」
適度に悠史もお酒を飲んではいるが、シラフと言ってもいいぐらの雰囲気である。
美咲は、先程水菜との会話をどんな感じで伝えようか整理していた。
「ミズは高仲さんのことは、あまり意識して見てはいなかったようで、多分ね夕方の高仲さんからは怖い印象を受けたみたいだよ。」
「女の子は相手に恐怖心を抱いちゃうと、もう他の部分は見れなくなると思うの、だからなんとかミズには安心して貰えるように出来ないかと、どう?」
そうだよなと、悠史は思った。
しかも今の高仲は尋常じゃない雰囲気にまでなっている。彼もまた、早い所何とかしないと行けないと感じている。
「分かった、ありかとな!」
「北川は、この後ちょっと付き合ってくれ。なんとか、やってみる。」
悠史はとりあえず、劉基に声を掛けて2人でトイレに向かう。
美咲は、水菜に向かって声を掛けた。
「窪さんが、動いてくれるって!」
水菜は美咲をみて小さく頷いた。
暫くして、5人の宴も終りお開きモードに入る。皆んなが席を立ってレジの方へ向かう、一足先に悠史が勘定を済ませていたらしい。
4人は悠史にお礼を述べて店の外に向かう。
今度の乗り分けは、悠史、美咲、水菜と劉基、拓也の2組で組まれたみたいだ。
その2台は駐車場を出て事務所へ向かった。
当然、もう1台も後を追うように走り出した。
ガチ恋営業(社会あるあるネタ)
信剣士です。
よろしくお願いします。
今回は恋愛と、営業活動が絡み合う事で営業効率を上げて行くと言った、ジャンルとして確立されている分野に覗いて見たいと思います。
廣瀬さんはガチ恋営業中の真っ只中に起こった出来事のようです。
本来なら出産や結婚と言った内容は喜ばれる内容ですが、今回のような案件は彼を応援したいと願うファン心理と言う部分ですね。
ファンの中には、本気の恋を疑似的に感じつつ応援したいと願っている心理が絡んでいる事があるからだと思うのです。
廣瀬さんは、ファンの方々から見てとても身近に感じられるようような、コミュニケーションを取っておられる方らしいですね。
そんな彼だからこそ、真剣な恋心を抱いてしまうファン達が沢山居たようなのです。
恋愛心理は結婚相手が現れた事で、行き止まりを覚えてしまう事が多いのでは無いでしょうか?
そして、ファン達の間では悲しみや絶望心が込み上げて騒がれ出した結果、注目度を上げてるのでしょうね。
さて、この本気で恋する感情を上手く煽り営業効果を上げる。
その手段について話して見たいと思います。
恋愛とは人として生まれた以上、切っても切れない感情だという事です。
性の存在は異性にとって、心に刺激が生まれ充実感や不安や色々な感情が沸き起こりますよね。
それこそ生きて行く上では、かなり影響力のある感情ではないでしょうか。
恋心は私事としてとても、大切な感情です。
私は男性ですので、魅力ある女性には直ぐに惹かれてしまいます。
そんな感情は、とても幸せを感じてしまいます。ですので、その魅力ある女性にパートナーが現れると正直ガッカリしてしまうのも事実なんです。
では、営業効果についてですね。
私にとって一番身近でイメージしやすいのが、
夜の商売
男性は単純なので、お酒を飲むのでも隣に美女が居て話し相手になって貰うだけでも喜べる生き物だと感じます。
そして客である男性達は、その美女に興味や恋心を示し始めたりするのです。
やはり、私なんかでは当然手に入れるなんてことは無理だと思いながら素敵な女性が、「えっ?もしかして期待していいの?」なんて感じてしまうような振る舞いされると、ついつい甘い期待に溺れてしまうのです。
そんな状況の中で、その美女に恋人やパートナーが存在してしまうと、男性客は未来の目的を無くしてしまうので、指名率が落ちてしまい営業効果を下げてしまいます。
ですので、ホステスさんは恋人不在、未婚で有ると言った情報が営業効果に有利に働きかけてくれるのでしょう。
一般的に社会常識として
恋愛を育む対象
1対1
営業活動の対象
1対 複数
この構造のギャップが時として思わぬ方向やトラブルを生む原因になるのでしょう。
恋心には、独占欲と言った感情も存在していて、ライバルの存在の侵入を敬遠してしまいます。
このギャップを如何にして埋めて行くのかと言った事が攻略の鍵となるのではないでしょうか。
私的では有りますが、恋心とビジネスは別分野に分けた手法が好みですね。やはり独占欲と言った感情を上手く回避して立ち回るよりは、違った意味での魅力や付加価値を得たいと思ってしまいます。
恋愛は恋愛の魅力だけに溺れたいし、
ビジネスはビジネスとしての魅力が欲しいです。
但し、お客の立場だったり、ファンとしての立場では応援したい側に回ります。
商売と言えど、魅力ある女性と接点が持てるなんて最高の楽しみでもあります。
でも、私の場合はきっとドラマを観てヒロインに好意を持つ意味に近いのかも知れませんね。
心の奥深くには、届かぬ人として接しているといったように、線を引いているのかも知れないです。
私は死ぬまで女性の魅力を追いかけるでしょう。
素敵な女性達の皆さん、どうぞ幸せな毎日を!
では、またノ。
ブラックで踊る今日とfive star story 19(悠史の狙いと招かれざる客)
悠史達、御一行は目的地である
「attendwish(アテンドウィッシュ)」
に到着した。
二手に分かれた5人が再び合流して店内に入る。
そして不自然な人物の人影があるのだが、5人はその存在に誰も気付いて居ない。
悠史は入り口辺りに居た店員に声を掛けた。
「窪塚です。」
それを確認した店員は
「5名で予約された窪塚様ですね!お待ちしておりました」
店内をリードしながら、悠史達を奥えと促した。
「此方の席になります。」
軽く頭を下げて店員はその場を離れていった。
テーブルの上には、ある程度準備されていてグラスやお皿、ナイフにフォーク。
5人は各々の好きなように席についた。
ちょっとした上品さに皆んな驚きを表現している。
「どうしたの?なんか凄い雰囲気なんですけど」
美咲が悠史の顔を見つめてニヤついた。
「まっ、始まりの宴だからな。遠慮して食べてくれ!」
店員がタイミングを見計らってドリンクオーダーを受けに来た。
深めに帽子を被った不自然な人物もまた、近くの場所に1人で座ってる。彼にもまた、別の店員が寄り添っている。
彼はコーヒーと、この店で控えめな食事を注文する。そして彼が意識して様子を伺ってる方は悠史達5人と、その中の1人水菜には、より注目しているようだ。
高仲である。
彼の膨らむ想いが、とうとうお店にまで入店させてしまっている。
彼の座る場所からは水菜の顔が斜め前方に見える、あえて水菜の事がよく見える位置を選んでいたのだろう。
そして彼は水菜に視線を流す。
悠史は宴が本格的に盛り上がる前に今後の仕事について話しを進めようと言葉にする。
「まず全員が、今日社長自らが俺に当てたメールを一読してくれてるはずだが、そこは問題無いな。」
辺りを見回すと全員が頷く。
「まっ、見ての通りそんな状態だ。俺が言っときたいのは指示事項は全く意識しなくて大丈夫。」
「結果として、この会社を去るのだからな。但し業務そのものは、今迄通り進めといて欲しい」
「ここからが大事なんだが、今後の新しい事業展開を進めるにあたり新たなシステムが必要になる。拓也、今あるシステムの根本データを新事業のため引き出しといて欲しい。そして表面はオリジナル展開、北川と佐々木は拓也のフォローをたのむ。」
「これからの業務については自分達の事業展開のベースを意識して欲しい。別に今現在の会社に対しては新しい物の導入は今後無意味になるので、放置してくれ。その分自分達のシステムを強力な物に作り込んで欲しい。」
「そして劉基は今迄通りで問題なしだが、意識としては会社の看板を売るのでは無くて、個人
としての看板を売り込む感じで頼む。」
悠史が述べたのは、それだけだった。
悠史にとっての狙いもあるのだ。ビジネススタイルのテーマは自由である面白いネタをどんどん取り込みたいと願っている。
拓也が話し始めた。
「窪さん、新事業って何を始めるつもりですか?今の仕事ジャンルの延長ですか?」
「特別何も考えてないぞ!」
「出来る事なら、今の仕事は引っ張りたく無いな。ここに騒がれても面倒だしな。」
「当然、この事業部は閉鎖していくしか無くなるだろうし、社長がどんな心境でどんな行動に出て来るかは謎だからな」
「まっ、拓也には追々でも俺の中のイメージは伝えて行くよ、システム構築する上であまりにも方向性が見えて無いと動きようが無いって事だろ。」
拓也は、軽く笑った。
マドンナ2名と劉基はキョトンとしている。
そんな中、劉基が話し出した。
「お食事に呼ばれただけみたいだな・・」
「それなら、それでラッキーだったりするし、ご馳走さまです。」
マドンナ2人は席を寄せ合いオードブルを艶かしそうに見つめている。
「とりあえず、始めようか!」
悠史はシャンパングラスを持ち、自分の目の高さぐらいまで持ち上げる。
残りのメンバーも乗っかるように、グラスが上がって来る。
「カンパイ」
「カンパイ!」「カンパイ!」
「カンパイ!」「カンパイ!」
ブラックで踊る今日とfive star story 18(水菜と美咲)
水菜は美咲の車に乗り込んだ。
「咲ちゃん、お願いします。」
「どぞとぞ。」
美咲は、軽く水菜に反応して車のキーを回した。乗り込んだ美咲の自家用車の車内は比較的シンプルだった。ROOMミラーから可愛らしいアクセサリーが、ぶら下がっていて助手席のエアコン吹き出して口付近にコンパクトサイズのぬいぐるみのインテリアがプランプランとぶら下がっている。
「ミズ、さっきの話しなんだけど・・怖かったよね。大丈夫!?」
美咲は、最初に水菜の気持ちをいたわった。
少しうつむいた水菜が控えめに相づちを打った。
「うん・・大分落ち着いたよ。」
「そう。それなら良かった。」
美咲は、水菜が短時間で色んな事が次々と展開される出来事に同情した。
そして、どんな切り口で話して行こうか考えながら声にする。
「ミズ?確認したいんだけど、高仲さんの事は恋愛相手として無しとして受け止めて大丈夫?」
恐る恐るではあるけど、ストレートに水菜の胸の内に聞いてみた。
水菜は暫く自分の胸の中を確認する間を取って返事する。
「今迄も、特別意識してない。」
「・・ただ今は、・・高仲さんの事は怖い・・」
美咲は一応そんな質問をしては見たが、それはそうだよなと納得した。
「じゃあ彼に、諦めて貰うように仕向けて行こうか!?」
「えっ!?」
水菜は、はっとした表情で美咲を見上げる。
「大丈夫かな?もう、怖い事無いかな?」
美咲はあくまでも直感であるが、こんな時は早期に手を打つべきだと思った。
恋愛感情は一度昇り出すと、後は膨らむだけだと、そうすると引っ張れば引っ張るほど悪化するはず。
だからこそ早く解決の手段を考えないといけない。
「大丈夫だよ、安心して!」
「私はミズを守るからね。それとうちのエロジィ、彼は凄い人よ!」
水菜は目を丸くした。
「・・・・・」
美咲は軽く微笑んだ。
「実は彼って私も、過去に助けて貰ってるんだ!」
「えっ!?」
水菜は、さらに目を丸くした。
「ボス?、窪さん?」
「そう。」
美咲は、嬉しそう。
水菜は驚きを隠せないと言った状態である。
「ミズも、今回の件で彼の面白いところ見られるかもね。」
「彼は、間違いなく頼りになるから大丈夫だよ。」
確かに、水菜は悠史の事は一目置いていた存在ではあったのだけど、それは仕事のセンスの方であり恋愛については意識して観察したことは無かった。
「そうなの?・・彼が?」
美咲は大きく頷き、絶対的な自信があるのか最高の笑顔を見せている。
「あんたも、彼に惚れるかもよ!」
「えっ、咲ちゃんって?」
「もしかして?」
美咲は自分口元に人差し指を当てがいシーッと振る舞い。
笑顔で囁いた。
「隠れファン!」
ブラックで踊る今日とfive star story 17(狂気に走り出す恋心3)
(どれくらいの時間を運転していたのだろう)
高仲は、気がつくと未だ車の中で運転を続けていたのだ。衝動に駆られ水菜に取ってしまった行動が、高仲の想像をひっくり返し返してしまった現実に動揺して飛び出してしまった駐車場。
その後、沢山の感情を味わった狭い車の中。
暫く運転して、考えを巡らせて居たのだが、結果として心臓の騒ぐ方へ距離を戻し始めた。
少し喉の乾く緊張感を味わいながら、ハンドルを握る。
(あ〜胸が締まる)
キュンキュンと締まって行く。
心臓が叫び出す。
全身に響き渡りそうな程の重低音、ドクンドクンドクンドクン・・
(水菜・・早く逢いたい・・)
彼は水菜を意識して動く行動に酔い始めていた。
水菜を思う気持ちも
水菜に近づけると感じる事も
水菜と交わせる会話も
水菜と触れ合う想像も
水菜と結ばれる願いも
全てが、自分を幸せに導く感情だと確認する。
(あ〜心地いい・・水菜・・俺の幸せは、お前と共にある様だ!)
高仲は、水菜を思うと胸がバクン、バクンと唸りだす。
(高鳴る鼓動が、より気持ち良いよ。)
騒つく胸元と、弾む心境。
距離が縮まり始めたことに、身体中に何か気持ちの良い物が流れている様だつた。
(また、側に行くから・・)
暫く運転して、通い慣れた場所に戻って来た。
高仲は、いつもの定位置に車を止めた、だいぶ暗くなっている。
水菜と他のメンバーも、まだ居るみたいだ。
高仲の居る場所から事務所の明かりも見えている。そしてメンバーの人数分の自家用車も、止まったままである。
少し疑問を感じていた。
(おかしい・・いつもなら数台は居なくなっている筈なのに。)
(・・・)
事務所の明かりが消えた。
(?)
しばらくすると、メンバー全員が建物から出て来たのだ。
(⁇)
(何か、やっぱり違う・・こんなシュチュエーションは記憶に無い。)
水菜達は2台に分けて乗り込んで行く、水菜と美咲。
そして、残りの3名はもう一台に乗り込んだ。
そして、2台は繋がった感じで駐車場を出て行く、すかさず高仲はその後に続いた。
高仲は、助手席のタバコを取り出し火を着けた。暗闇の車中の中でオレンジ色の灯りだけが小さく一瞬強くなる。
薄っすらと煙が高仲の前で広がって行く。
実際、何が起ころうとしてるのかは定かでは無かったが水菜がその集団の中にいるのだけは、間違いはなかった。
(水菜・・これから何が起こる?)
(お前のことが、気になるんだ・・)
ブラックで踊る今日とfive star story 16(水菜と仲間達)
たった数分の出来事だった。
水菜は疲れていた、何気ない所から始まった仲間たちとの会話。
そして彼、高仲の件
まさか、そんなタイミングで彼が登場して来るなんて奇遇すぎる。
必要以上に気を張ってしまったのか、意外にも疲労感が漂っている。
あの時、彼が速やかに引き上げてくれた事に安堵していた。考えてみると彼は用事があったのではと思い返していた。
水菜は事務所の扉を開けて中に入った。
「戻りました〜」
軽く水菜が静かに声に出した。
近くにいた拓也が水菜の変化に反応した。
「?、どした?」
「なんか、テンション低くね!?」
拓也は水菜が席に戻っていく姿を、視線で追いかけていた。
水菜は、席に着いてペットボトルのお茶を開封しながら、拓也の方に視線を向けて質問に答えた。
「実はね、今戻って来た時に高仲さんに会っちゃったんだ。」
「それで、私が出掛ける前に話していた内容と絡まって・・えっと・・」
水菜は、そこで言葉を止めた。
「あ〜さっき、窪さんと美咲で何やら話してたやつね!」
拓也は、悠史と美咲に視線を送った。2人の意見や反応が気になったのだ。
2人は、拓也と水菜の話をすでに聞いていた様だ。まずは美咲が口を開いた。
「それで、どうしたの?彼は?」
水菜のシュンとしている雰囲気に、そっと質問してみた。彼女もまた、あんな話をした直後に水菜と彼が遭遇したことについて驚いている様だった。
そして、彼と遭遇していたとして張本人のあいては、一体どうしてるんだろう。
「帰ったよ。」
「ここの駐車場で会ったんだけど・・」
「私が、帰って来た時に高仲さんも丁度うちの駐車場に入ってきてたの。」
悠史、美咲、拓也、そして劉基も注目して水菜の話を聞いていた。
(まじか!やっぱりちょっと今回の件は注意しないとマズイな。)
悠史しは、彼の影も見ていて美咲の言葉とその直後に水菜と遭遇。
(一連の流れが、とてもスムーズに繋がって行くじゃないか!)
しかも彼女、水菜はしょげてしまっている心境。
(想いは流れる角度が悪いと、望ましくない方に進んでしまうからな)
黙って、悠史も水菜の言葉を待つ。
「それでね、私の出掛ける前に丁度、高仲さんの話題になってたから」
「その時も、どうしようって思いながら頑張って自然に振舞おうって思ってたの」
「なんかね、仕事で段取りしたい様だったから一緒に事務所に向かい始めてたの、そして建物に入りかけた時、いきなり腕を掴まれたんだけど物凄く力が強くて・・なんか凄く怖くなっちゃって、思いっきり振り払っちゃった・・」
「そしたら高仲さん、ゴメンって言って帰って行った。」
やはり水菜は、高仲の突然の行動に戸惑っている様子である。
「高仲さんもエネルギッシュだな」
「佐々木」
「ある意味、告白みたいなもんなんじゃね!」
劉基からは、ちょっと不器用な男性ぐらいにしか見えないんだろう。
「まぁな、佐々木が興味ないなら複雑なのかもな!」
水菜は、彼に対してそんな風に意識してたこともなく複雑な心境はクリアされない。
「うん、ちょっと困っちゃうかな」
美咲がそんな状況だった事を確認して
(やっぱり、高仲さんそうだったんだ。)
彼の行動と、水菜の今のテンションで何となく
関係性が上手くないのは理解出来た。
「ミズ・・、大丈夫だった?」
「私、いつでも相談に乗るからね。」
美咲は水菜にとって、姉貴みたいな存在である。とても心強い味方である。
「うん、ありがとう」
「後で、聞いてくれる?」
水菜は応えた。
美咲は水菜に向かって、無言で優しい笑顔を見せた。