信剣士の細やかな時間のホット一息

チャレンジャーとしての世界で生きたいと思います。会社にエネルギーを注いで来ましたが自分の存在が如何に薄いのか思い知らされ、これからは自分の希望のためにエネルギーを使って見ます。私は何処まで歩いて行けるのか知りたいです。ぶらっと、いろんなテーマに触れて行こう。

《ブログ小説》愛と絆のfive star story 32(悠史と水菜)

悠史は自分の机に戻っていた。色々物思いにふけっている、社会的組織に属している現在では会社の持つ信頼が有るからこその現状である。組織からの離脱で、まずはクリアさせなければ行けない課題は信用である。ビジネス展開と5人の収入の確約が必要だと。新規事業を立ち上げる以上、経緯による実績信頼値は粗無いに等しいはずだそうなると、ある程度のお金が必要だ。

 

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(・・!?)

 

悠史は真剣に考え過ぎて意識が確実に別の所に飛んでいた。そんな状況に何かが悠史を呼び戻したのだ。悠史はその原因となる方に視線を投げた。

 

「どうした!?」

 

悠史の視線の先には水菜が居た。彼女もまた悠史の突然の視線に躊躇して視線が一瞬泳ぎ掛けたのだが覚悟を決めて悠史の方へ視線を戻して話し出す。

 

「うん・・珍しいくらいの表情だったから・・つい・・」

 

「何だよ、そんなにイカしてたか!?」

 

「老いると、退化してないよ!っていって欲しくなっちゃうんだね。」

 

水菜は悠史に笑って見せた。彼女は出来るだけ自然の返しを意識していたのだ。それでも、何処と無く自分では違和感が出てしまってる心境に感じている。

 

「佐々木、そういえば資産管理ってお前だったよな。ついでに別件の管理も回せそうか?」

 

「!?・・えっ?」

「・・・・(突然どう言うこと?)どうしたんですか?」

 

「まっ俺がちいと、動き出してる案件があってそっちにも収益が発生しつつあるのだが・・」

 

(窪さん、もう動いてたんだ・・この人は・・)

「どうしましょう?」

 

水菜は悠史が自分にどんな希望を持っているのか確認したいと感じていた。それはいつでもそうなのだが彼の行動が言葉より早いのだ。だから今回も既に動き出した結果まで発生している。水菜は何が起こっていて何を依頼しようとしてるのが見えないのである。

 

「ぃやな、これからの新規事業の口座にしようと思ってる通帳があって資産運用の経理基準もある程度作りあげときたいと思ってな、売り上げそのものは大したこと無いのだが、経費項目がもう少し具体的な形に作り込んで欲しいと思ってな。なんだったら拓也と相談しながらシステム構築しても良いのだが、どうだ?」

 

 

水菜はニヤニヤしていた。彼女は悠史の行動と自分が関わり出して行くことにサクセスストーリーの映画やドラマのワンシーンとダブらせてしまったからである。これが映画やドラマの様な展開になっていったらワクワクするだろうなと思い不思議な心境に浸ってしまったのである。

 

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「任せてください!!」

 

彼女は、イカした出来る事務員役のカッコいい女優役である(実際には、彼女は可愛いかんじのキャラではあるのだが)が、しかし彼女は理想と現実のギャップには気づいていないのが客観的に滑稽である。

 

「そうか、有り難い。」

「・・!」

 

拓也の準備が整った様である。プリンターの方へ歩いて行く、そしてプリンターが動き始めた。拓也が何かをパソコンから出力したのだ、そしてそれを受け取りに向かったのである。

 

「何か始まりそうだな、佐々木この話の続きは、また改めよう。」

 

拓也は悠史を見た

 

「窪さん、いいですか?」

 

拓也なりの配慮したGO確認の合図としての言葉である。そして悠史は軽く頷き拓也に進めていいことを態度で促がした。

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こちらは、この小説を読みやすい様にカテゴリー別に振り分けたコンパクトな状態の入り口に、入りやすいようなマッピングにさせて頂いてます。《ブログ小説》愛と絆のfive star story (choose point) 興味の湧いた方は是非こちらからお読みください。 

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