信剣士の細やかな時間のホット一息

チャレンジャーとしての世界で生きたいと思います。会社にエネルギーを注いで来ましたが自分の存在が如何に薄いのか思い知らされ、これからは自分の希望のためにエネルギーを使って見ます。私は何処まで歩いて行けるのか知りたいです。ぶらっと、いろんなテーマに触れて行こう。

《ブログ小説》愛と絆のfive star story 5 (4人目の戦士)

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悠史のスマホにコールがなる。おもむろに、時計を見ると11時を少し回っている。スマホを手に取って着信相手の確認すると外出中のメンバーの1人、劉基からだ。

 

「おつかれさんっす!窪さん、あと10分程度でそっちに付きます。」

 

こちらから声に出す前に劉基が話し出していた、中々いい声をしてる。

 

「おつかれ、了解」

 

事務所を出て朝の一服の場所に腰下ろして、タバコに火をつける。今日の昼は劉基が、合わせたい相手が居るとの事で今回の予定が決まった。悠史は業務上の、ルールを決めることは一切行っていない。彼が大事にしているテーマは、自由である。そしてこれは、ルールが存在してる場合に比べて、凄く難しい問題であることも悠史は知っている。その難しさの分だけ、人の魅力を生んで行くものだと信じている。

一旦事務所に戻り劉基と一緒に昼をしてくることを伝えて部署の入り口で、劉基の到着を待つ。

 

大して待つこと無く劉基が入り口付近に車を横付けした。悠史は車に向かい助手席に乗り込んだ。車内は殺風景な状態で、何の飾りもなくエンジン音と走行ノイズが以外にも主張してる。またしても先に声を出したのは劉基である。

 

「最近は、ようやく人脈が広がり出して段々と面白くなって来ましたよ。」

 

「ほぅ、それは何よりだな。」

 

「えぇ、色んなタイプの人種に刺激貰えるし中には中々の強者も居たりしますんでね!」

 

「なるほどな、おもしれーって感じる。それが何より力になってくるから大事なことだぞ!」

 

「うぃっす!」

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劉基はワイルド感漂う高身長なルックスが印象的だ。髪が若干赤めの無造作に跳ね感がありワックスを付けてるのか、お洒落に見える。

そして、彼はバンドのボーカルもしていて人気者だったりもする。

趣味の延長線上としての、バンド活動だったりするので活動メインは、我が社の営業マンである。悠史は劉基のバンド活動は大賛成だ。彼も音楽には興味があり、劉基のライブに足を運んで音楽を堪能したりもしてる。

 

「最近のバンドの調子はどうよ?」

 

悠史は、そっちの方が気になってるようだ。

後々その理由はわかって来るのだか、今の所は控えておこうと思う。

劉基は嬉しそうに口元に笑みを浮かべる。

 

「順調っすよ!」

「あっ、そうそう俺ボイトレ始めましたよ。」

 

「ほぅ・・、それは楽しみだな。」

 

お互いに、これから合うはずの相手のことは殆ど会話が行われない状態で、ドライブは進んで行く。

 

「窪さんは、どんなジャンルの音楽が好きなんすか?」

 

「ハードロックとかよく聞くかな、ジャンルに対して特別好みがあるわけでは無いんだが、比較的気に入った曲を聴いてる」

 

「へーそうなんすね。」

 

劉基は若干驚いていた、思っていたより悠史が好んで歌を聴いているのだと、案外普段は音楽とは無縁の人だと感じていたからだ。

 

「最近では、わりあいポップな曲とかも聴くしな、好みのカテゴリーが増えて来た感じよ。」

 

「そりゃ、良いですね!俺も比較的何でも聴くようにしてますよ。イカした歌、歌いたいもんな。」

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「確かにな、どうせやるなら高いレベル目指したいだろうな。」

 

「そうなんっすよ、魅力有る発信してる奴なんてホント、ごろごろ居るんっすよ。」

 

「まぁな、俺は劉に期待してるけどな!また、面白い世界見させてくれよ。」

 

「やっぱ、生きたいように歩きたいっすよね!」

 

最低限の相手情報は、あらかじめ聞いていたので特別に深掘りする必要も無いのである。悠史と劉基はこんな会話を続けながら、先方との待ち合わせ場所に向かう。

 

 

(第1話のリンクを貼り付けておきます、宜しければ覗いてみて下さい。)

sinkensin.hatenablog.com

 

(次作の物語になります。宜しければこちらから続きもお読みいただければと思いリンク貼り付けておきます。)

sinkensin.hatenablog.com